好評放映中の「９９．９」の後を引き継いで、７月からスタートするTBS系の連続ドラマ『仰げば尊し』で俳優の寺尾聡さん（６９歳）が抜てきされました。
荒れた弱小吹奏楽部を、全国大会にまで導いた熱血先生役です。私は「え？大丈夫？」と思いました。
娘役に多部未華子さん（２７歳）とは４２歳差、生徒役には、桑田勇治役の佐野岳さん（２４歳）とは４５歳差、木藤良蓮役の真剣佑さん（１９歳）とは５０歳差、青島裕人役の村上虹郎さん（１９歳）とは５０歳差、安保圭太役の北村匠海さん（１８歳）とは５１歳差、高杢金也役の大賀さん（２３歳）とは４６歳差。
校長先生役の石坂浩二さん（７４歳）と５さいしか離れていません。どうみても「おじいちゃん役」ではないでしょうか？
どうしても、寺尾聡さんが起用された理由がわからないので調べてみました。
寺尾聡さん（６９歳）
出典：jp.pinterest.com
寺尾聡さんは、現在還暦を迎えようとしているくらいの年令の人ならだれでも知っている、１９８０年代にシンガーソングライターや俳優として活躍されたかたです。
１９８０年当時、石原裕次郎さんの「西部警察」に刑事役で出演されたり、同時の黒柳徹子さん司会の「ベストテン」で連続一位を独占していた「ルビーの指輪」という曲がベストせらーになりました。
ですから、今回出演される役者さんのほとんどは、寺尾聡さんの昔のBIGさを知らないのではないでしょうか。
現在は、よくテレビのCMで見かける、アイスクリーム（パルム）に出てくる、気のいいお爺ちゃんとしての姿しか思い浮かばないと思います。
熱血教師が荒れた生徒たちを導くのには、かなりのエネルギーを要する役柄になりそうですが、寺尾聡さんのイメージは、優しい、物静かなどで、生命力や、熱血とはかけはなれていると思いますが。
寺尾聡さんが演じるのは、元サックス奏者で、真正面から生徒と向き合い吹奏楽指導に励む高校教師・樋熊迎一役。
主人公・樋熊迎一役の寺尾聡さんは
「今回共演する若い俳優は、みんな意欲が顔に表れています。それがどういう風に芝居の中に出てくるかが楽しみです」
「ドラマのストーリーが進んでいく中で、一話ずつ重ねながら、私の役柄も悩んで築き上げていきたい」
と意気込んでおられ、若手俳優に期待しているようですが、心配なのは寺尾さんとの年齢差がありすぎることですが、
キャスティングされた方たちがどういう意図なのかはわかりません。
監督は平川雄一郎さん（４４歳）
監督は今まで数多くのヒット作をてがけておられる平川雄一郎さんです。
平川雄一郎さんの手がけた監督作品の一つ『ROOKIES』は二子玉川学園高校（通称ニコガク）へ赴任してきた新人教師が不良たちの溜まり場と化したニコガク野球部。
そんな野球部を、野球の「や」の字も知らない新人教師が自ら顧問となり、自暴自棄になっていた不良たち（野球部員）の根性を親身になって立て直し、野球部の再建に乗り出す。そして夢の甲子園を目指す物語でした。
このときの新人教師役は佐藤隆太さん（当時２８歳）でした。
年の近い新人教師だからこそ、不良たちに熱血が伝わったのではないでしょうか。
そして大人気を博し、出演した俳優さんたちは現在も活躍されているのではないでしょうか。
平川雄一郎さんの手がけた作品は、他にも『JIN-仁-』『とんび』『天皇の料理番』(いずれも同局)や映画『そのときは彼によろしく』『陰日向に咲く』などがあります。
いずれも、高視聴率をあげて、話題になって高評価されているので、
寺尾聡さんの「仰げば尊し」も、胸を打つ感動的な作品に仕上がると期待できますが、寺尾聡さんが起用された理由としては謎のままです。
平川雄一郎さんの過ごした青春時代（２８年前）にはたしかに、寺尾聡さんは年齢的にも迫力もあったとは思うのですが。
脚本は、いずみ吉紘さん（４４歳）
脚本は、『セーラー服と機関銃』『ROOKIES』『南極大陸』(いずれも同局)などをてがけておられる、いずみ吉紘さんがが担当されるそうです。
いずみ吉紘さんは、監督の平川雄一郎さんとともに『ROOKIES』の脚本をてがけておられました。
学園物の不良が全国を目指すという点ではかぶる感じですが、生徒役の役者さんたちと５０歳も年の離れた
寺尾聡さんの熱血ぶりをどう、脚本に活かされるのかが見ものですね。
実在の中沢忠雄さん（当時５７歳）
出典：jp.pinterest.com
以前ドキュメンタリー番組でブラスバンドを指導される中沢忠雄さんを見たことがあります。
見た目は優しそうでも、指導する姿はかなり厳しいものでした。
それが、目に焼き付いているから、寺尾聡さんのキャスティングに違和感を覚えるのかもしれないという答えにたどり着きました。
番組の放送を楽しみにしています。